昭和歌謡コメディ~築地 ソバ屋 笑福寺~Vol.10 公演情報 昭和歌謡コメディ事務局「昭和歌謡コメディ~築地 ソバ屋 笑福寺~Vol.10」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    昭和期に青春時代を過ごした自分には、この「昭和歌謡コメディ」は懐かしく、そして楽しい公演であった。それがソバ屋シリーズファイナルとあって残念だな~と思っていたが、2019年9月から新シリーズが始まるという。安堵とともに新たな楽しみができた。
    (上演時間約2時間 第1部55分・第2部50分 途中休憩15分)

    ネタバレBOX

    この公演の構成は、基本的に1部が芝居、2部が昭和歌謡・ダンスになっている。これは公演のコンセプトが、お笑いと歌が融合していた昭和の時代のTVバラエティの熱気を、当時の公開放送の雰囲気で再現させることにあるため。

    第1部
    ソバ屋シリーズは、舞台が築地(笑福寺門前)を背景にしていることから、現実の築地と豊洲の関係を重ねてシリーズファイナルにしたようだ。市場移転に伴う客足が減少し、この老舗ソバ屋”ひろや”、近所の商店などの存続が危ぶまれる。そんな状況下にも関わらず昨年5月以降、店主ヒロトシ(江藤博利サン)は行方知れず。ところが突然帰ってきて妹まるみ(白石まるみサン)の結婚相手を見つけ、店の売却まで決め…そのドタバタ騒動の末に幸せが…。とにかく安心して楽しめる、その気楽さがこの公演の最大の魅力。そして脚本・演出通りなのかアドリブなのか判然としない可笑しみ。穏やかな新春に相応しい公演だ。

    第2部 昭和歌謡
    常連客…ファンの方たちが最前列に並び出演者と一体になって舞台を盛り上げる。いつもの光景であるが、その影響もあってか会場内が一体となって楽しむ。もちろん違和感を持つ観客もいるだろうが、自分は知っている歌謡が聞け、楽しめ満足した。何より驚かされたのが、舞台上のテープが出演者の足に絡まることを防ぐため、最前列の客(ファン)が適宜(もちろん演目の邪魔にならないよう配慮)ステージ外に取り去っている。出演者が芝居、歌、ダンスで観客を楽しませようとし、同時に観客がそれをしっかり受け取る、まさに公開放送…ライヴ感を愉しませてもらった。
    今回は、後方で一番端のため、少し観難かったのが残念だったかな。

    次回、新シリーズを楽しみにしております。

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    2019/01/14 10:37

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