7人の部長 公演情報 信州大学劇団山脈「7人の部長」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    鑑賞日2018/09/30 (日)

    狭い空間に入り乱れるドタバタ、全般として小気味よいテンポで可笑しみの深いやりとりを楽しませてくれました。

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    ネタバレBOX

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    高校演劇の名作として名高いらしいのだが、実は高校生が演るのを観たことなくて(笑)、名古屋でも大学生キャストで観た。…そして、戯曲に潜んでいるテーマ…というか、風刺?として… およそ予算折衝とは言い難い"体たらく"をコミカルに描きながら、その状況が「真に意味すること」を最後にシニカルに明かす展開が印象的… 何となく、まるで冷や水を浴びせかける様なオチだ。

    その印象は前に観た時と変わらず切ない。そして… 無力感の中に、ちょっと…ほんのちょっとだけ一歩を踏み出した後味を残してくれる。

    さて、では 山脈(松本)と くじら座なごや(名古屋)と差を挙げるとすると… 生徒会長の印象の違いが一番かな。

    名古屋での会長は男性でした。
    何となく頼りなげな印象もあって、最後のオチに繋がる憂鬱さが潜んでいたのが後からじわっと分かる感じ。

    松本での会長は女性でした。
    この役者には快活さと力強さが感じられて、キャラクターとしてはより魅力的でした。業務上は礼節を保つのに身内(文芸部部長)に対する扱いの荒さ(ノートで裏拳パンチ!)とか、活き活きしてた。
    …そこが返って…オチに対してはギャップになってしまう気もするが、…カラ元気だったって受け取れば良いのかな。あるいは本来は強烈な個性のある子でも…受け入れざるを得ない現実の厳しさ…と感じ取るべきか。

    同じ戯曲から生み出される表現は様々ですねぇ。

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    2019/01/03 17:26

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