一輪の華に幸あれ 公演情報 近大ドラコミ「一輪の華に幸あれ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    鑑賞日2018/09/29 (土)

    17世紀フランスの戯曲 モリエール作「人間嫌い」を現代劇に翻案ということらしい。こういう作品がしっかり入っているところが、この演劇祭の優れたバランス感覚。本質部分のアレンジの程はオリジナルを知らないので何とも言えないが、かなり突飛な個性を持つ登場人物が居並び、それだけでもかなり楽しめた。

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    嘘やお世辞が言えない… 自分の心に思うがままの自由人 美術学生・一華が、その性格ゆえに巻き起こす騒動の数々。周囲の人々は割とステレオタイプに描写してシニカルに笑いに繋げていく感じだが…それでも 飛び級の小学生れもんちゃんには意外性とインパクトあった。あと講師 大山の人となりは好きだね。

    絵のダメ出しを貰いながらも、一華の辛辣さを好んでいる れもんの描写が結構好き。心折れ、心ならずも れもんの絵を褒めようとする一華に眉をひそめ、…結局いつも通りにダメ出しを始める一華に微笑む れもんちゃんの表情の変化はとても印象に残った。

    一華の振る舞いは大きくバランスを欠いてはいるが、全ての人が個々にバランスを取る必然も無いし、取れるわけもない。こういう人が居ても良い。それを好む人もいる。…一方、オチはかなりシニカルな方向に流れるが、若干取ってつけた感もあった。この千鶴の暗躍が、彼女のそこまでの振る舞い(演技)に符合していたのかは、察し損ねました、残念。

    ただ、いずれにしても、千鶴と れもんの対比は活きたかも。

    捨てる神あれば拾う神あり。

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    2019/01/03 16:54

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