輪廻輪唱アラモォド 公演情報 右脳中島オーボラの本妻「輪廻輪唱アラモォド」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2018/07/28 (土)

    述べよ !
    はい( ´ ▽ ` )ノ

    オーボラさんの本公演を観るのはこれで4回目。いつも心地よい混乱のドツボに突き落としてくれます。

    オーボラさんの特色と言えば、やはり怒涛の様に降り注ぐ「言葉の洪水」
    ただし問題はその物量ではない。使われる言葉の一つ一つは…たいてい最初のうちはアカデミックさが漂うのですが、…言葉の韻や響きの類似性をキッカケに…まるでダジャレの様に全く別の趣きに転じ…爆発的な連鎖を生む。
    しかもそれが…とても身近な俗なものだったり、時には極めて馬鹿げたものだったり… そのギャップの激しさや関連性の皆無さが常人の理解を遥かに超え、先を読むことができぬ濁流となって観客をさらう。

    そして流された人は…それがいつしか心地良くなっている…恐るべき この麻薬性。
    「理解を諦めることを公言するくせに、やけに気に入っちゃってる人」が…こんなに続出する芝居を他には知らない。

    ごった煮になるそのスープに投入されるアレやコレやに…色んなヒントが隠されているのだろうなぁ…といつも思うのです。作中から観客が拾えたピースの掛け合わせで…脳内で再構成される物語や思考が無数にあるのだろうけど、それをいつかトコトン突き詰めてみたいよなぁ…と願ってやみません…が、その境地に達した時には、廃人になっていそうな気もします笑…
    丸蟲御膳末吉さんの脳内って、一体どうなってるんだろうなぁ。発狂寸前のオタク哲学者… みたいな印象が付いていますが… 今もって謎な集団です、オーボラさんは。

    以降、ネタバレBOXへ

    ネタバレBOX

    【続き】

    さて、ちょっと前置きが長かったのですが、今回のオーボラさんは、そのいつもの特色を活かしながらも…初めて「あっ…何か今までと違うかも…」っと思わせる変化を感じたのが一番の印象。

    オーボラ作品の登場人物は…たいていは誰が主役…という感じは全然無くって、すごく機能や軽重が分散して、確たる物語性も有るんだか無いんだか…って趣きが常なのですが、輪廻輪唱アラモォドは…何やらとてもドラマチックでしたよね?

    ドロシー(#1)と よだか(#6)を核に…何だかよく分からないけど情感たっぷりのドラマが展開されていた様に伝わってきました

    … ただし何が起こっているかは分からない(笑)
    … 何だか分からないけど、すごく尊い感じ… 原始宗教?
    …原語で海外のドラマ見てるみたいな感じにも似てるなぁ。

    後は…もう印象本位なのですが…ばらばらの文字が…徐々に連なり…コトバとなっていくとことか… 役者の必死さと相まって、なんか良かった、うん。

    驚きの生演奏、生歌とかも素晴らしかったなぁ。

    …ああ…もう単語だ…あとはもう単語しか出ねぇ(笑)

    拡声器、トランポリン、焼肉、白米、We Will Rock You、知恵の実、浜乙女、ロート製薬、7の倍数、未完の文字、フェイスペイント、合唱、ジャンプ…

    そして…最後。
    余韻も拍手も許さぬバッサリ感。

    …やっぱ、唯一無二だわ。

    0

    2019/01/03 14:34

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大