満足度★★★★
鑑賞日2018/12/20 (木) 19:30
価格3,200円
長屋式の古い建物を改築した女性専用アパートに二人組が新たに入居したことから起こる波紋……。かなり身近なトラブルなので妙に現実味がある一方で、それらは表面的なもので奥底には何やら禍々しいモノがありそう、な語り口が巧み。
その「表面的な部分」の元凶(?)が春先に観た「映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ~拉麺大乱~」以降、芝居でも時々描かれた「行きすぎた正義(感)」であることにビックリ。今年のトレンドの1つであろう。
また、最終場の1つ前の場の照明(関係者は「地獄の照明」と呼んでいたとか)と「アノ人」の意外な(失敬!)美しさが印象深い。
あと、5戸が横に連なったアパートを2戸分だけの装置で住人が入れ替わることによって1号室から5号室まで表現した手法にろりえ「女優(おんなやさしい)」(2010年)を思い出す。いや、あちらは長~い家屋を横スライドさせるというとんでもない手法(笑)を使ったのだが。
【勝手にキャッチコピー】「イヤ~な2時間余を楽しみにいらっしゃい」