満足度★★★★★
光。
初・舞台春琴でした。過去に物語は消化してからの観劇なので、内容を追うストレスなくステージ上で動く人々を楽しく拝見。煙のように物が移動する様は水の上にいるようでした。
初めてこの物語に触れた時は号泣しましたが今はマゾヒズムの面白さを楽しんでいます。何も知らずに行ったなら、後半おいおい泣いたことでしょう。笑いの要素があったのが意外でした。
私は佐助が好きで、これをチョウソンハさんがやると聞いた日にゃ、この役を日本人が演じる場合に彼を超えられるんだろうかと恐怖しました。体いっぱいの佐助がそこにいました。
深津さんはご自身の容姿に甘えることなく努力してきた方だと思う。人柄に才能と努力が重なった時、大きな光になるんだなあ・・・動いているものが何もかも素晴らしかった。
余談ですが、これから映画も観てみたいと興味のおありの方は、京マチ子、山本富士子も美しいですが、72年「讃歌」を個人的にお勧めです。耽美な世界とマゾヒズムが一番強い作品に思います。