満足度★★★★★
鑑賞日2018/11/10 (土) 19:00
価格3,500円
三島由紀夫の短編「殉教」に「孔雀」を加えての演劇化。
と言っても(原作未読につき推測だが)「小説として描かれた物語」を伝えるのではなく、部分部分を抽出し「思想を伝える」といった印象。
美しい言葉の抽出と構成の妙はやはり高木さん、的な?(笑)
そして終盤、時に三島、時に劇中の14歳の美少年の肖像が投影される額以外黒一色だった背景の布が落ち人魂のようにも見えるいくつもの仮面が現れる美しさ。
額を中心に放射状に配置されたそれらはまさしく孔雀の羽根!
一瞬「DeepPurple/Fireball」のジャケット画を想起し、瞬時に目を瞠る美しさに変貌することに劇団離風霊船の舞台美術のシカケも連想。
また、片手に仮面、片手にペンライト的なものを持ち仮面に光を当てる演出はままある(オフィス再生でもよく使っているし)が、仮面の裏から光を当てて目などから光軸がのびるのも効果的だった。