くらげの骨 公演情報 フロアトポロジー「くらげの骨」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2018/10/24 (水) 14:00

    価格3,700円

    15年前にとある高校で起きた殺傷事件で婚約者である女性教師を喪った深海調査艇乗組員は、当時生徒だった犯人を何度も叩きのめし続けていて(という妄想をしている?)……から始まる物語。
    ある意味「ドグラ・マグラ」(本来の「堂堂巡り」の意味も含む)的世界に、一部ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督「メッセージ」を思わせる(アンドレイ・タルコフスキー監督「惑星ソラリス」との指摘もあったが未見)部分もあり、大好きなヤツだった。

    半ばを過ぎたあたり(?)で「あること」が明かされて、それまでのあれこれが一気に覆るのは「騙された快感」(笑)。
    また、随所で照明効果が光る(←もちろん比喩表現)。あと、ある役に関連のある他団体の芝居も想起。(謎)

    あと、芝居などで非現実的なことが起こると「そういう世界の話」か「作中人物の夢・幻想・妄想」か推測しながら観ていることがあると気付いた。

    ネタバレBOX

    後半で、復讐を考えている深海調査艇乗組員が実はその事件の犯人であり、婚約者云々は妄想(?)であったと明かされた時の衝撃たるや!

    本当のことを言ってはいけない「嘘つきゲーム」にかこつけて苦しい胸の内を語る男が切なく、またそれを受けて語る風俗嬢もやはり事実を語っているようで切ない、とか、事件の遺族の心境や加害者家族への迫害(?)を描いているのか?……などと思いながら観ていたこちらの立場が宙に浮いてしまうではないか!(笑)

    あと、「生まれ損ねた胎児」というモチーフもあり、これがこの日を含む4日間で観た芝居の3本に出てきたという小劇場シンクロニシティにもビックリ。

    0

    2018/11/15 23:26

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大