満足度★★★★
世界初演の首尾。
世界初演が日本ということに、なかなかに興奮させられたので観劇。
アッカーマン。いつまでも日本にいて欲しい演出家の一人だ。
カレン・ストーンが徐々に恋に溺れる様を麻実れいが好演。
愛人役のパク・ソヒはもはやアッカーマン作品に欠かせぬ存在だろう。
そして、胡散臭い作家・今井朋彦が、小気味よい。
何と言ってもアッカーマン演出はアンサンブルが生きてこその感がある。
必要最小限の人数でローマを表現していたことは目を見張る。
「ローマがそこにあった」なんて言ってしまうと大袈裟な気はするが、
何かと問われれば「ローマだったよ」と答えざるを得ないだろう。
重厚なアクリルが印象的な美術とそれに併せた照明。
それだけでも一見の価値があるだろう。