ストーン夫人のローマの春 公演情報 パルコ・プロデュース「ストーン夫人のローマの春」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    世界初演の首尾。
    世界初演が日本ということに、なかなかに興奮させられたので観劇。
    アッカーマン。いつまでも日本にいて欲しい演出家の一人だ。

    カレン・ストーンが徐々に恋に溺れる様を麻実れいが好演。
    愛人役のパク・ソヒはもはやアッカーマン作品に欠かせぬ存在だろう。
    そして、胡散臭い作家・今井朋彦が、小気味よい。

    何と言ってもアッカーマン演出はアンサンブルが生きてこその感がある。
    必要最小限の人数でローマを表現していたことは目を見張る。
    「ローマがそこにあった」なんて言ってしまうと大袈裟な気はするが、
    何かと問われれば「ローマだったよ」と答えざるを得ないだろう。

    重厚なアクリルが印象的な美術とそれに併せた照明。
    それだけでも一見の価値があるだろう。

    ネタバレBOX

    (カレン演ずる)ジュリエットがロミオに鍵を放り投げる最初のシーンと、
    愛人から突き帰された合鍵を乞食に放り投げる最後のシーン。
    このオーバーラップは綺麗過ぎるけど、これしかないという気もする。
    絶望的ではあるが、あっと言わせる小説的な最後だと思う。

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    2009/03/17 06:51

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