火の顔◆フェスティバル/トーキョー09春 公演情報 フェスティバル/トーキョー実行委員会「火の顔◆フェスティバル/トーキョー09春」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    冷静な熱視線。
    家族がテーマやツールとなる作品を描いてきた松井周。
    今回の作品も家族がテーマであるからして、“松井の視線”に注目した。

    実に鋭利な作品で、引きこもり・インセスト・親殺しと事件には事欠かない。
    歪みがある家という空間を、実に気持ち悪く演出する。
    長男の童貞的な妄想ぶりなど、松井脚本にも通ずるものがあるからか、
    割とのめり込んだような演出を取ったのではないかと思われる。
    特に冷静さを欠いていたとは思わないが、“冷静な熱視線”と言うべきか。
    同世代の佳作に何を思ったのか、というものが作品に現れている気がする。

    この作品のキーとなる、姉・野津あおい。妄想を具現化したような姉ぶり。
    弟・菅原直樹は、まさに“アン・ファン・テリブル”そのもの。圧巻。

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    2009/03/17 06:38

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