恋人としては無理(JAPAN TOUR) 公演情報 柿喰う客「恋人としては無理(JAPAN TOUR)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    “柿喰う客”という現象。
    初演時から感じていたのだが、この作品は“柿喰う客の名刺”である。
    柿メソッドのコアの部分をたっぷり見せつけているし、
    物語としても“柿喰う客”という現象の実体を探っている。
    過不足なくシンプルなスタイルで、名刺というには打ってつけだ。

    STスポットという劇場を選んだのは、作品としては大正解。
    ただ、観客的には辛かったということを記しておく。
    作品と観客の幸福を同時に叶えられる劇場ってなかなか難しい。

    点数は、初日ということで期待含みで5点に加点した。
    地方公演も一つくらいは観て、自分の評価を裏付けたい。

    ネタバレBOX

    役者で気になったのは、コロと堀越涼。
    コロは、コロブチカの成果が見事に体現されており、心強い。
    堀越はそつなくの感は強いものの、流石の反・現代口語演劇の若頭ぶり。

    横浜公演ゲストに中野成樹を呼べたことは限りなく正解に近い。
    柿喰う客のスタンスに乗らない冷静な第三者をしっかり見せていた。
    全公演で中野でもいいと思うくらいの素晴らしさだった。

    蛇足だが、「中屋敷法仁+フランケンズ」でも、「中フラ」である。
    これを機に「多田フラ」の次は「中フラ」でいかがなものでしょう?

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    2009/03/17 06:35

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