満足度★★★★
鑑賞日2018/11/04 (日) 13:30
価格2,500円
事前情報で現在と50年前を描くことを知っていたので上手に黒、下手に白の衣装の人物が立ち、中央奥に白いブラウス・黒いスカートの人物が座っていることで「なるほど、そういう表現ね」と察する。
以降、二つの時代を交互に見せる中に共通の物や設定が出てきたりしてから二者を同時に進行させ一部の台詞が同期するというお馴染みの、そして好きな技法も駆使。
終盤では二つの時代の若者に共通するテーマ(「あなたは何と闘っていますか?」とか)も示し、まさにお手本のようなツクリ。
これ、観劇初心者にも演劇表現の面白さをワカり易く紹介することができるのではないかしら?……って。もう千穐楽を迎えてしまったんだが。
あと、二つの年代に変わらぬ姿で存在する人物(というより「あの建物の精」かも?)が「何十年も同じ姿のまま生きながらえているような(私見)」大畑麻衣子さんなのでワロタ。(かつキャスティングの妙に大いに納得)
それにつけても学生運動が盛んだった頃の若者はなんとオトナだったことか!
(本作に限らず、たとえばオフィス再生「二十歳の原点」などでも痛感したことであるが)