くらげの骨 公演情報 フロアトポロジー「くらげの骨」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2018/10/26 (金) 19:30

    まずは舞台を見て圧倒されました。
    なんだ、これはと。まあ、よくも集めたものだと。
    「木を隠すには森の中」みたいにスピーカーが隠れてましたけど。

    ストーリー的にはいつもの「愛と死と嘘と絵本(これ忘れてた)」のフロトポかと。
    とはいえ、何点か「してやられた」ところが。

    あと、照明がいいなと。幻想的な感じがよく引き出されていたかと。

    ネタバレBOX

    最前列で見ていると色々とインパクトありそうだな…(何の?とかは聞かんでください笑)

    竜宮城から浦島太郎が「帰らない」としたら…みたいな感じなのかなと。
    まあ、煉獄としての竜宮城なので「帰れない」のかもしれない。

    (中盤「何が起きてもおかしくない」的なセリフがあったのだけど)
    最初に鉄パイプで殴りつけるシーンで、加害者がそう頻繁に出てくるなんて
    流石に変だし、何もしゃべらないというのも不自然なので、何か別のカテゴリーのものという気になった(多重人格における別人格とか。フロトポの傾向からして別人という可能性は乏しいという読み)。まあ、それが終盤以降にああいう形になるわけで。

    登場人物が入れ替わりながらコーヒーを手にするシーンの流れが「ああ、綺麗だなあ」と。
    それと、嘘つきごっこと風俗嬢のくだりのコントラストも結構気に入っている。
    脚本の妙か、演出の妙か、はたまた演技の妙か。まあ、その全部かもしれない。

    電話による会話及び透子との会話で聞こえない部分が何を指しているのかが気になった。というか、なぜ電波届いてるんだ?

    カーテンコール?的なところで主宰と小西さんがいないのに違和感を覚えながら拍手をしてしまったことが不覚。
    主宰があんな序盤だけで済むはずがないのに(笑)、そこに思い至らなかった。
    それにしても、主宰の最後の一言、おっかなかったわ~(褒めてます、多分)
    あと、正の字の板。2枚だったとは。まあ、相当の年月が経つわりに正の字が少ないといえば少なかったのではあるけど。もしかすると2枚でも済まないのかもしれないが。

    フライヤーで「深海」という文字を見て、じゃあ今回「火」はなしかと思ったら、なるほど潮流ですか。でもそれだと特定の場所に「死体」が集積されてないか?とも思ったり。火葬して灰でも撒いていれば別だけど、そんな熱源なさそうだし。鳥葬って言葉はあるけど魚葬ということにでもなるんだろうか。

    小西さん演じる「蛯原深」、「深」は深海、「蛯」はくらげの餌である、なんちゃらシュリンプエッグからきていたりするんだろうか?的なことを。基本的に水に関連する役名が多いとは思ったのだけど。主宰の役名はニライカナイ辺りかと。

    「偽りの記憶を綴る人物を、愛する肉親を奪われた家族が追う」ということでは、カタムツリマッシュムールに構図が似ている。ただ、カタムツリの場合、追う側も狂気に駆られているのに対して、今作の場合、復讐心はあるものの狂気までには駆られていないという気がする。

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    2018/10/26 23:09

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