誰も寝てはならぬ  公演情報 国道五十八号戦線「誰も寝てはならぬ 」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    初見なので
    あまり、情報を入れずに観劇した。
    まずは、役者のレベルが学生劇団とは思えない。
    そしてコメディとは銘打っていないが、声を出して笑った。
    全体的には決して濃くは無いのに、そこにいる濃いキャラクターたちが、ボソッと言う一言が笑いを生む。声を張らずに淡々と何気ない会話が過ぎていく。
    しかし、ただただまっすぐというわけではない。どこかひねくれている。
    そこが面白い。観劇した人に「ガバメンツ」に似てると言われた。
    たしかに、ガバメンツと似てるかもしれない。この心地よいひねくれ感。
    ひねくれ感が好きな人は大いに楽しめる。僕は声を出して笑った。

    ネタバレBOX

    前半の「演劇」を知らない一般人が「演劇」を作っていこうとするシチュエーションコメディ、後半のその一般人を演じていたことが分かってからのシーン。この切り替えにもう少し工夫がほしい。このワークショップが行われている背景、なぜ彼らが集められたのか、その背景が見えるとさらにもう一段上がる気がする。最後の言葉に説得力が増す気がする。
    人は誰しも役者である。その名前のその人を演じて生きている。この意見に肯定か否定かで後味が大きく変わりそうな作品でした。
    さらに、その人の観劇スタイルで評価が変わりそうとも感じました。
    最後を予想しながら見ると、「あっ、やっぱり」と思ってしまうかもしれない。
    途中「芝居」という言葉が出てきたりするので「演劇」は無いが、「演技」はある世界なのかなという疑問が浮かんでしまうかもしれない。
    細かいとこが気になるということは、全体がとてもいいということ。
    それにしても、「演劇」を知らない一般人を演じる役者を演じる役者たちのナチュラルさがとてもよかった。

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    2009/03/15 09:07

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