満足度★★★★★
ワンマン監督の下で繰り広げられる映画撮影現場の人間模様は、人の数だけ思惑が入り乱れ、多少盛っていたとしても「こんな状況なんかありそ~」感満載で、もうガッツリ笑わせて頂きました。
案外、映画作品自体がメチャクチャでも(逆にメチャクチャな作品の方が)表に公表されない現場の様子は、とんでもなく面白いのではないかと邪推したくなるくらい。
制作スタッフさんのキャラクターが分かったうえで、その思惑の渦の中、一生懸命役を演じようとする俳優さん達の姿は愛おしく、そして本人の思惑も加わって更に可笑し~ッ。
やがて「ありそ~で可笑し~ッ」だけに留まらず大きくうねっていくストーリー展開に乗って、連れてこられたエンディングは、勢い余って1日だけのお話しに納まりませんでしたが、その着地点も良かったです。
ヘタすればとっ散らかりそうなエゴや信念のぶつかり合いを、順序だててキッチリ観せてくれたのは、さすが20周年を迎える劇団さん!貫禄を感じます。