満足度★★★
鑑賞日2018/10/12 (金) 19:30
座席1階D列7番
もったいなあ。
昨年の第一章の最後で、石丸さんが第二章はスズナリで上演と伝えた時、自虐的に「さて、この大蜘蛛は舞台に収まるのでしょうか」と申しておりました。
大蜘蛛は、なんとか収まっておりました。また、化け猫も走り回っておりました。
でも懸念は、そこではなかったのだろうな。
劇団鳥獣戯画、渾身の歌舞伎ミュージカル。やはり、スズナリは狭い。
本多劇場では、左右、奥を目いっぱい使った活劇が、何かぶつからない様に、ちまちま動いている感が終始舞台を覆っていて、観ているこちらが息苦しい感じがする。
もはや、台本、演出、演技がどうこうではなく、箱という前提が間違っているのだから楽しめようもない。
ラストのユニコ、蜘蛛の糸に見立てたローププレイも、前回本多劇場の高い天井であるから生えたのに、スズナリでは浮遊感もなく、失礼ながら何をやっているのか感が痛ましい。
次回は本多劇場とのことで、捲土重来を期待したいのだが、それゆえに今回のスズナリでの上演がもったいないなあ。
ちなみに、お捻りは劇団の文化なので、否定はしないけれど、最前列に座って、頭にぶつけられてのは2回目だなあ。かなりの高確率ですよ。