満足度★★★
9月28日午後、大塚の萬劇場で上演されたチームまん○第19発目公演『ハラミ』を観た。これは、知人の役者である高坂汐里が出演していた関係からである。開場時間と同時に会場に入ると、既に舞台上で役者による前説が始まっていて、以前この劇団の公演を観たことがあるのを思い出した。
さて、肝心の舞台だが、今回の作品は劇団旗揚げ公演のリメイクだそうだ。精子が卵子に到達するまでの様子を擬人化したものを核に、人の優劣は精子の優劣できまるのか?という問題にも触れていて、役者達は人間キャストと精子キャストに分かれての演技。中には一人で役をこなす役者もいて大変そう。
下ネタを得意とする劇団らしい題材を、上手く消化していたところは評価できるだろう。
ただ、総じて安直な演出だなぁと思われたのが残念。これは、たぶん扱うテーマやシーンが多すぎることが原因だと思われる、もう少し的を絞ってドラマが進行していれば、更に面白く、かつ有意義な舞台になるのではないだろうか。