満足度★★★★
内容をサイトから引用します。
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ストラヴィンスキーの生んだ傑作といわれるこの作品は、第一次世界大戦とロシア革命の時代、1918年に発表された語りと演劇、バレエの総合舞台作品です。7人の小オーケストラと、語り手、兵士、悪魔が登場し、「演劇と音楽が出会う」最もふさわしい作品とも評されます。
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演劇としては兵士の首藤康之さんと悪魔の串田和美さんとのからみが骨子となっていて、前半では兵士が悪魔に騙され、後半では死に瀕した王女を巡っての二人の争いが起こります。後半では首藤さんと王女の渡辺理恵さんとの優雅なバレエから全員による陽気なダンスが楽しめます。石丸幹二さんの語りはト書きと登場人物のセリフの一部を担当し、かつ煽ります。音楽劇ですがミュージカルではなく、ボロボロになった悪魔が歌のように恨み言を吐くだけで、石丸さんも全く歌いません。
(現代的な)クラシック音楽にはなじみの薄い私はストラヴィンスキーを演奏会で聴くのは初めてです。会場が小さいせいもあって生演奏がダイレクトに体に沁みてきます。ストラヴィンスキーが少しだけ分かった気がしました。
開演10分前くらいからホールで楽団の紹介があります。ここで気分を盛り上げておきましょう。
いつもながらこういう演目の拍手のタイミングが分かりません。クラシック演奏会としては指揮者がいませんし、それじゃ自由にと思っても曲の終わりが微妙で困ります。おそらく終盤の盛大に終わるところの1回で良いのでしょう。おっと、最初に石丸さんが舞台中央から顔を出すところは拍手ですね。もちろんカーテンコールも。