ジャージー・ボーイズ 公演情報 東宝「ジャージー・ボーイズ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    チームWHITE「中川晃教、中河内雅貴、海宝直人、福井晶一」を観劇
    2016年の再演で、チームWHITEは不変ですがチームREDは二人が変わってチームBLUEとなっています。途中休憩20分をはさんで180分です。

    フォー・シーズンズ(The four seasons)の結成から殿堂入りするまでを描く物語でヒット曲をふんだんに散りばめています。このグループは1961年に結成され、翌年の「シェリー(Sherry)」の大ヒットでスターの仲間入りをしました。裏声で歌われる”シェーリー、シェリベイビィー”のフレーズは少し年配の方の耳には必ず張り付いているものでしょう。すぐ後にビートルズやサイモン&ガーファンクルがデビューして一昔前の音楽という印象になってしまいましたが、その分理屈抜きに楽しめるものです。

    リードボーカルのフランキー・バリに匹敵する個性の強さの日本人と言うと中川晃教さん以外には考えられません。彼あっての日本語版です。中川ファンには堪えられないでしょう。フォー・シーズンズを青春時代にリアルタイムに楽しんだという人はもう70歳を超えているわけで会場にはほとんどいません。それでも迫力のある歌で会場のボルテージはどんどん上がって行き、カーテンコールのメドレーで最高潮に達します。10-20%の人が会場で売っている1,500円のサインライトを振っていたのでびっくり。そういう人は比較的若い女性なのでフォー・シーズンスのファンというより中川、中河内、海宝さんのファンなのでしょう。総立ちで拍手をしているとそこだけで元をとった気分になります。

    前述の「シェリー」の他にはフランキーのソロである「君の瞳に恋してる(Can't Take My Eyes Off You)」も記憶に残っています。また、作曲担当のボブ・ゴーディオがフォー・シーズンズに入る前に所属していたザ・ロイヤル・ティーンズは1958年に「Short Shorts」で全米2位になっています。これはタモリ倶楽部のテーマ曲として有名ですね。グループの共作なので彼も作詞作曲の一人で、この舞台でも少しBGM的に流れるのはそういうわけです。

    2014年にはクリント・イーストウッド監督で映画化されています。そちらを見た人も多いでしょう。

    上手い演出だと思ったのは拍手の要不要がわかりやすいことです。短い曲では終わるか終わらないうちに次のセリフを強くかぶせて拍手が不要であることを告げてくれます。必要なときは大きく盛り上げたあとに無音でポーズとなります。中川さんのソロの後では目でもっともっとと催促していました。他のミュージカルもこれくらいはっきりとした演出にしてほしいものです。

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    2018/09/11 11:54

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