深く、刺さる作品でした。
非常にシンプルな空間で俳優陣は全員マイムで
すべて表現する。
マイムってちゃんと想像出来てないと何一つ
伝わらないのですが、
バーテンダーが拭いているテーブルのかたち。
食べているもの。
かたちがあやふやなはずの宇宙船。
すべてがみえました。
ふたりの女性とひとりの宇宙人。
そして、謎のバーテンダー。
三次元と四次元が絡み合ってるみたいな世界。
人間らしく三次元に翻弄される女性と
すべてから解き放たれた四次元に生きる宇宙人
お腹のなかにいろんな感情と感動が溜まっていって
舞台のラストの空気がふと漂った瞬間
スーッと泣きました。
何かがスイッチとなって泣くにしても
こんな自然に泣くってなかなかないです。
例えるなら、すごく美しい自然を見たような感覚。
感性を抉ったあとに、優しく洗って貰ったような
感じです。
美しいものを美しいと思える自分と出会える作品。