満足度★★★★★
恩田陸らしい密室心理サスペンスを、小バコで堪能しました。
ほんの少しの目線の上げ下げや、抑揚の変化、返答の間合いが、素直な反応なのかミスリードなのか、深読みをしてしまう…話をしている人だけではなく、聞いている人達が見せる表情が気になって、あちこち目を走らせてしまいました。
時折、間のよい台詞で笑えたので、疲れすぎずに心地よい緊張感が保たれました。
初演は見逃しましたが、初演出演の石原さんが同世代役者を集め、初演出演の久保田浩さんが演出した、今回の「猫と針」を観れて満足です。今やりたい芝居を、今やりたいメンバーでやるという企画、i-LIMITの静かな熱量が伝わりました。
そうそう、11年前に読んでうろ覚えの戯曲を、あえて読み返さずに観たのですが、再読が楽しみです。
椅子はパイプ椅子ですが、贅沢な大人向けのお芝居です。7日(金)の昼回までは、チケットがあるようなので、お時間のある方はぜひ❗️