満足度★★★
鑑賞日2018/08/26 (日) 18:00
ベン・ジョンソン作の芝居など初めてなので、せっかくの機会なので観てみようと思いました。
まずは、そのことに感謝。どうして、この戯曲を選んだのか、劇団に英国文学専攻をした方でもいないと、ちょっとやそっとでは上演をしないと思います。
「満を持して」とあるだけに、意気込みは素晴らしい。
フライヤーの決めポーズも美しいし、劇場で配られたパンフもかなりしっかりした作りで、デザインも申し分ない。
台本は先行発売までしていて、200頁にも及ぶようだ。
さて、芝居はというと、ペストの流行で主人が逃げた屋敷は、いかにも荒廃したようにゴミで散らかっており、実はこのごちゃごちゃ感が最後まで払しょくしきれない。長くて難しいセリフに奮闘して、役者さん達の衣装もどんどん乱れ、活発な演技は汗で頭髪を乱す。それは褒められてよい。ただ、新生館シアターという手狭さが、一層慌ただしさと乱雑感を増す。せめて東京芸術劇場イーストくらいの広さがあればなあ。
ある意味、衣裳もシンプルにストレートプレイに徹した方がよかったのではないかな。
さて、舞台の内容なのだけれど、どうもこの時代の喜劇というものが、何が面白いのかよくわからない。
(シェイクスピアしか知らないが)フランスだともう少し、喜劇喜劇しているように感じる。
もちろん、してやったりな部分はあるから、否定しているわけではないのだが。
できうる限り、原作に忠実にしようとしたのかな、原作読んだことないけれど。
でも、他の方もおっしゃっているように、せっかく台本の先行販売を企画してくれるほどなので、こちらの勉強不足も否めないと思います。