そして怒濤の伏線回収 公演情報 劇団バッカスの水族館「そして怒濤の伏線回収」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2018/05/26 (土)

    バッカスが演ったアガリスクエンターテイメント作品というと「ナイゲン」や「時をかける稽古場」がまだ記憶に新しいが、笑いへ巻き込む勢いと畳み掛ける感じ、そして笑い続けて観終わった後に魂が抜けちゃう観後感は、まさしくその時の再現です。


    以降、ネタバレBOXへ

    ネタバレBOX

    (続き)

    前半は、面白いながらも「ああ、このパターンね」との既視感はあるんだけど、やっぱりテンポの良い議論と熱いパワーに捻じ伏せられて笑わずにはいられない。分かってるけど笑っちゃうモードに巻き込まれると、もはや観客はまな板の上の鯉だね。

    そして終盤 やれやれ終わった…と思った暗転からの「怒涛」のおかわりは、同じ舞台をメタフィクションに置き換えた展開になって、「君たち何目線で喋ってんの?笑」ってツッコまずにはいられない。総キャスト総演助状態? いやぁ、楽しかった。もうこうなると、伏線はもとより…見立てとか解釈とか背景とか考えるのが無意味になってくるから、私にとっては久し振りにリラックスして笑ってられたわ。

    まぁ、でも一つマジメなことを言うと、…自分たちの提案が通りそうになったのに、議論が尽くされないとみるや反対勢力に転じた飯田の姿勢は…単に幼馴染に同情したとみるよりも、別の観点で眺めると非常に印象的でした。

    それは…彼の目的が自分の提案を通すことではなく、「しっかり議論を尽くさせて、自分たちの手による町興し案を考えさせること」にあるのだとも思えて、コンサルタントというよりはファシリテーターの趣き。

    採り得るべき解決手段はいくらでもあるのであって、彼らの提案の目的はあくまで「タブー無き発想と議論をするための起爆剤」であること。
    自分たちで議論を尽くしたプランであったればこそ、その後にそこに全員が総力をつぎ込む気になれる… そんな思惑にも見えるかなぁとも思ったのでした…ずっと後になってからだけどな(笑)

    この作品を観てる最中に、そんなこと考えられるわけがないわ(笑)

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    2018/08/18 00:10

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