枳殻の容 公演情報 TOKYOハンバーグ「枳殻の容」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    鑑賞日2018/08/03 (金)

    『枳殻の容(からたちのかたち)』、3日ソワレを拝見(80分)。

    ネタバレBOX

    『KUDAN』『纏わるひとびと』『しゃぼん玉の欠片を眺めて』『夜明け前、私たちは立ち上がる』とTOKYOハンバーグさんの舞台を観続けていくうちに、永田涼香さんという、演劇への真っ直ぐな想いが伝わってくる役者さんにすっかり魅入られてしまったようです。
    でっ、そんな彼女の、初の「ひとり芝居」ということで、作品の背景等、全くの白紙のまま、80分の舞台に臨みました。

    内容は、サガン鳥栖などで活躍されるも、平滑筋肉腫により早逝された、故・関本恒一氏の半生を、共に時を過ごされた女性の視点から描いたもの。
    永田さん演じる、ごく普通の、だが、ひたむきな想いを寄せる女性と、(舞台上には存在しないはずの)関本氏との、出会いから入院後までの会話の積み重ね…心に響きました。

    さらに、当パンによれば、関本氏は、TOKYOハンバーグ主宰の大西弘記さんのご友人だったとのこと。永田さんのセリフを通して伝わってくる関本氏の人となりに、単なる取材では得られないであろう「温もり」を感じたのも、まさにリアルな人間関係の存在があったからかと納得しました。

    さて、本公演は「ひとり芝居」ということでしたが、実は有力な「共演者」が、あと2人います。
    1人目は照明。登場人物の心理や状況の変化を視覚的に表現する手段、という以上に、細かな心配りで、永田さんの演技を後押ししていたように感じられました。
    そして、もう一人…会場となった小劇場楽園で知るヒトぞ知る、観客の視線を遮ることで有名な、アノ大支柱が、私の経験では初めて、墓標(あるいは仏壇?)として、舞台美術の役割を果たした場面を目撃し、観劇ならぬ感激!しましたとさ♪

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    2018/08/04 00:11

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