火の顔◆フェスティバル/トーキョー09春 公演情報 フェスティバル/トーキョー実行委員会「火の顔◆フェスティバル/トーキョー09春」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    生々しくも、頽廃的で美しい、
    現代版「恐るべき子供たち」でした。

    なので、姉と弟が、いつまでもそのふたりだけの楽園で遊びつづけられたらよかったのに!
    なんて、物語を無視した願いとかも、ついw

    ネタバレBOX

    もちろん役者もそれぞれ魅力的なのだけれど、やっぱり相変わらず素晴らしいのが杉山至+鴉屋の美術で。

    舞台上にある長テーブルの下手よりから天井まで伸びた鉄パイプが、途中で、消防署の緊急出動用ポールに思えた瞬間に、勝手に、“穢れにも似た火を鎮める”という救済を切実に求める物語なんだと強く思えてきて。
    そしてそれゆえに、そのポールを伝って最後まで誰も助けには降りてはこず、鎮火のために酸素を途絶えさせようとするかのように(同時に、水を求めて羊水に還っていくわけでもありましたが)、ビニール袋にくるまって自死する展開もより切なく感じられたんだよなあ。

    とはいえ、アフタートークを聞くまで「最後のクルトの独白は広島に原爆を落とした爆撃機からの視点と重なる」なんてことをまるで読みとれていなかったりもしたので、松井演出だからじつは単なる子供の男根の象徴とかだったのかもしれませんけどね!w

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    2009/03/08 01:15

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