満足度★★★
鑑賞日2018/05/26 (土) 19:00
岩松了が竹中直人の会のため1992年に書き下ろした作品を26年ぶりに上演する。何かが起こっているようで、何も起こっていないようで、やはり、何かが起こっていることを感じさせる、そんな芝居だった。竹中が演じた3兄弟の長男に大森南朋を置き、3兄弟が魅かれる人妻に麻生久美子を配したキャスティングが興味深い。2人とも映像系を中心に活動しつつ、時々舞台に上がるというスタンスだが、存在感はしっかり示す。他の役者陣も好演したが、盛り上がる芝居という感じではないので、何か消化不良的感触は残るのが惜しい。時代を感じさせてくれる舞台美術が良い。