グッド・デス・バイブレーション考 公演情報 サンプル「グッド・デス・バイブレーション考」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    楢山節考の現代版、と言う事だが、こちらは未来の話なっている。しかし、その設定も中央にテントのようなぼろ小屋があり、廃棄物に囲まれていて、何やらのんびりした調子の音楽から始まると
    雰囲気としてはかつての近未来デストピアもの名作「寿歌」のようなファンタジーか、と思っているとさにあらず、原爆が始終落ちてくるような世界ではないが、いつの間にか、環境もモラルも荒廃してかつてはそういうもんがあったという記憶の中でただただ死の船出を待っている市民の話と分かってくる。格好だけつけたくだらない新国立の「1984」を見たばかりなのでおぉっと見なおした。はるかに現代の現実的な設定を踏まえたデストピアものなのだった。
    注文が二つ。一つは照明。全体に暗すぎるのではないか。よく見えない世界と言う劇的設定もあるかもしれないが、やはり場面の明るさ、ポイントの当て方のメリハリは必要である。観客がつかれる。二つめはかなり場なれた俳優たちがやっているのに、間口の広い劇場での台詞の発声がうまくない。横長の観客席なので両脇の観客にも台詞が届くように。これは青年団系の劇団共通の課題だと思う。これでは50人規模の劇場でしか通用しない。今回の公演、300人規模の客席に平日の夜ほとんど満席に近かった。久しぶりのサンプルの登場と松井周を観客は期待している。まずは期待にたがわずということだろうが、前半少しだれるところもある。物語性が強いこの手の作品では、テレずにストーリーテリングもうまく運んでほしいものだ。
    「ヒナ」の使い方のうまさと、絵文字日記が時代を記録しているところ、ホントにうまいと思った。金ばかりかけた新国立をそれだけで凌駕している。

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    2018/05/10 21:28

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