たとえば私の人生に目口もないようなもの、あれこそ嘘の精なれ 公演情報 劇団平成商品「たとえば私の人生に目口もないようなもの、あれこそ嘘の精なれ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2018/05/03 (木) 14:00

    価格3,500円

    北海道の幼稚園の教員たちの人間模様……チラシなどの内容説明から辛気臭系の女性の反省(←「半生」の誤変換に非ず)を描くのかと思いきや、終盤の劇中劇場面(ここの表現だけでも元が取れたと思った)を経て「ナンじゃこりゃ、○○じゃねーか!」と予想をはるかに跳び越えて怒濤の面白さに化けるトンデモ芝居(爆)、ヤられたぁ。

    また、開演前に当日パンフレットの配役表を見て登場人物名にそれぞれ色が入っているのに気付いたが、開演して感服。その色が衣装に使われており、終演後に気になった役者の名前を調べるのに便利なシカケ……これは画期的!

    開演直前の「お馴染みの諸注意」は録音によるもので、部分的に「ある加工」が施されていて「ナンじゃこら!」と思ったが、後半の驚愕の展開への伏線的なモノだったので「そういうことか」と納得。

    ネタバレBOX

    後半に入ると場の区切りに演者たちが逆回転映像のような動きが入ったりしてから実は主人公が最善の策を求めて何度も時間を遡りやり直していることが明かされる……それって小劇場系芝居でも時々ある時間SFものじゃん!
    で、開演直前の諸注意のノイズ効果の中に逆再生音声らしきものがあったことに思い当たる。ただ、これをやるなら事前に普通の諸注意を生で1~2回入れておかないと「不謹慎な!」という誤解を招き易いのではないか?

    さらに本作がイマではなく少し先の、やがては第三次世界大戦に向かう頃のハナシだということも明かされて終わるのも近未来SF風。

    このSF的であるということを一切明かさないのはスゴいというか何と言うか。
    知らずに観に行ってビックリするのは観客として歓迎だが、そのテの話が好きな客を呼び込めないのか劇団にとってどうだろう?(観た側が「アイツならこういうの、好きだか薦めよう」というのもはばかられるし)

    0

    2018/05/07 22:14

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大