満足度★★★★
鑑賞日2018/04/29 (日) 13:00
今回の公演は主宰のリスさん(松本匠)が作・演出に専念ということで出演はされず。
リスプロはリスさんの芝居が見たくて観劇しているということもあったし、今回の座組のメンバーが馴染みのメンバーではあるもののみな若い。ということで観劇前は期待もありの、大きな不安もありで・・・が、結果的に素晴らしい芝居が見れた。リスさんが演出に専念したことでおそらく客観的にこの座組を見られたんじゃないかと思われる。セリフの少ない役柄のキャストも大いに個性があったように思うし、リスプロメンバーの横関さんが個性的な役柄ながらも抜群に存在感がありリスさん、不在を補っていた。
内容的には劇団員たちの成長、葛藤を描いた作品でおそらく感情を描くには容易なことだったと思うけど、幕開けからラストに至るまでの飽きのこさせない作りはリスさんの手腕のなせるものだろう。
リスプロ20周年、自分も15年近くはこの団体を観ているけど、明らかに空気が変わってきた。同年代の役者で固めた熱くごつい芝居をしていた頃から比べると、今回はなんだか作風、芝居が柔らかくなった気がする。もちろんいい意味で。これからももっと柔軟にいろいろなタイプの芝居をこのリスプロで観させてほしい。