満足度★★★★
■約105分(開演遅延時間15分込み。正味90分)■
密室感のある狭めの箱でトガり気味のコントを観る秘かな愉しみ。これが私にとっての更地の醍醐味なのだが、今回は広めのスズナリで演ることを意識しすぎたのかどうなのか、脚本演出とも“伝わりやすさ”に重きが置かれていた印象。ために、大味で分かりやすいネタが目立った。確かに、トガり気味のネタは広めの小屋では伝わりづらいが、客に迎合しすぎるのはどうなのか? 一向ついていけないくらいのネタが二、三は欲しかったところ。
…と、苦言を呈しはしたものの、殺到したお客さんの対応に追われて開演が押しているあいだ大森さんと山口さんがトークで場をあっためてくれたりと、“そこまでしなくても!”なコメディアンスピリットは相変わらずで、結局は楽しんだ私なのでした。