満足度★★★
鑑賞日2018/03/15 (木) 13:30
座席1階1列
俳優座に限らないけれど、研究生公演のよいところは、同じ座組で比較的高い頻度で継続的に舞台が観られるところにある。
俳優座研究員に限ると、27・28期を前回「花粉熱」、今回「わが闇」と連続して拝見したのだけれど、この2期はとにかく芸達者が多く、観ていてはっきりと「うまい」と感じる。
石川修平さんのうざったさは相変わらずだし、金本徳義さんの惚けた風情は十分に楽しめるし、辻井亮人さんの軽妙さは適度な不快感を与えてくれる。
女優陣でみれば、椎名彗都さんは年齢に似合わない落ち着きが何と言えない切なさを醸し出しているし、天明屋渚さんの可憐さは天性のものだと思う。他の役者さんまで述べだすときりがない。
むろん、そこに留まって・よいというものではないだろうし、別のステージに上がって欲しいものだが、まずはお金をとって見せる舞台としては十分に及第点だと思う。