闘争・オブ・ザ・リング 公演情報 カラスカ「闘争・オブ・ザ・リング」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    タイトルはパロディで、さらにシチューエーションはある漫画を連想させるなど喜劇風。物語の展開は分かり易く、気張らずに観られる公演である。
    (上演時間1時間50分)

    ネタバレBOX

    舞台は島根県の山奥にあるシャインホテル? セットはその館内で中央に赤いカーテン状の布、上手側に暖炉・薪、剣斧の壁飾、下手側奥に絵画、客席寄りの一部はレンガ壁。全体的に瀟洒なイメージに作り込んでいる。冒頭、山ノ内家に代々伝わる指輪...その不思議な「力」の話をする祖父と孫。ちなみに父はその不思議な「力」に屈したという。その指輪を持つと異性を惹きつけるという。 その「力」を利用し3年以内に結婚相手を探すことが跡取りの条件になっている。この結婚話とホテルのイベントを絡めドタバタ騒動が起き、無事意中の人と結婚出来るのか。

    物語にそれほど強いメッセージ性は感じられないし、脚本・演出の江戸川崇氏も同様ではないか。観て楽しめる、それを主とした公演であり、自分では十分面白かった。話は不思議な「力」によって異性に好かれるが、自分が真に好きな人の心を繋ぎとめられない。言い寄ってくる女性の異様な目の光、そんな中、普通に接することが特別なことに思える。そこに無理のない自分を見出すことが出来るというオチ。それまでは、選り好みする男の弱さ、狡さが透けて見えている。本命の女性からの一言...積み上げてきた2人の記憶が大切という訴えが決めてとなる情けなさ。これは女との戦いか自分自身への試練か、いずれにしても「闘争」には違いない。

    他方、ホテル活性化のため、従業員が勝手にイベントを催してしまう。今流行りのネットゲームのキャラクターのコスプレ。有名なゲームユーザーを招くが、このゲームは動物がアイテムらしい。そのコスプレ衣装と人間の取り合わせが、アニマルヒューマンという台詞として印象付ける。その演技を若いキャストが軽快でテンポ良く体現し、心地良い展開にしている。

    最後に、話のシチュエーションは本宮ひろ志氏の「俺の空」を連想する。公演は3年以内に花嫁を探すという条件であるが、その知り合った過程が描かれない。先に記した”2人の記憶”という部分が分からず、台詞だけの説明では説得力に欠けるようで勿体無かった。コスプレ・イベントのシーンをもう少しコンパクトにまとめても十分楽しめるのではないか。

    次回公演を楽しみにしております。

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    2018/03/10 12:39

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