勧進帳 公演情報 木ノ下歌舞伎「勧進帳」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    前回四谷怪談は長時間だったが、今作は80分とあっという間だった。
    だが、古典ってわからないでしょ?とか、思う概念を気持ちよいほど跳ね飛ばす作品の一個だった。
    楽しい80分。

    ふと、昔の人もこうやって笑ったり、じんとしたりしてたのかとおもうと古典も親しみがわいてくる。




    「むかし」であって「いま」であり、「いま」であって「むかし」である。

    ネタバレBOX

    今作、主軸の「長」に仕える人々が一人二役となって、その、切り替え方や、劇中のラップの場面や、酒盛りの場面。
    酒盛りの富樫左衛門。なんか、可哀想だった。
    彼は、独りなんだなって、笑ってるけど、泣いてる。
    きっと、義経たちの本当の意味での「つながり」みたいなものを
    目の当たりにして、氷が溶けるように
    彼を覆っていたモノが溶けてしまったのかもしれない。


    そして、
    弁慶と義経、主従関係以上の想いもあるのかな。
    手を伸ばしても、その手を掴む事は出来ないのかな。
    違うのかな。
    あのラップがとても、切ない想いを唄っているのが、そう、思わせる。




    劇中の時折、句読点のように物語のポイントに
    羽ばたく鳥たちの羽音。
    漆黒の羽が見えるよう。
    白い舞台上の演者も、漆黒の衣装。
    軽やかに、場面、場面で、翻すように
    役を演じ分ける。
    素晴らしい。


    冒頭の、少し、笑いを引き寄せる演出も
    「古典」に馴染みが無い観客の緊張をほぐしてくれる効果もあるような気がした。
    楽しい80分だった。




    弁慶役のリー5世さん。
    失礼を承知で、とても可愛らしい一途な弁慶でした。
    飄々と関所での立ち振る舞いと、義経に対する忠義の涙、包み込むようなおおらかさ、
    私の弁慶の強面のイメージを覆す、弁慶だった。




    岡野康弘さん、ある種、私の中では「仏さま」レベルの方。色んな「岡野さん」を堪能出来た。
    劇中の踊り場面。ふと、以前ダンスの無茶ぶりを演出家にされた話を岡野さんがしていたのを想い出した。
    パーマ+お髭良き。

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    2018/03/04 10:11

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