ハンブルク・バレエ団『椿姫』 公演情報 公益財団法人日本舞台芸術振興会「ハンブルク・バレエ団『椿姫』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    産休明けのアリーナ・コジョカルさんとアレクサンドル・トルーシュくんです。



    私のお目当ては、劇中劇で「マノン」でのデ・グリューを演じるアレクサンドル・リアブコさんですキラキラドキドキ



    この演目はこちらが本家ですが、パリオペのものを来日公演とDVDで観ていました。同じようで、まったくの別物・・・そんな感じがしました。

    パリオペのはとても華やかで、享楽的な社交界をすごく感じたし、なにより美しい!これは、これで大好きです。

    ハンブルクのは、とてもシンプルに二人の感情が伝わってきました。

    とても感情表現が豊かな振り付けなんだと、あらためて感心しました。



    マルグリットのコジョカルさんは、ちょっとふっくらされて、柔らかな雰囲気が出てました。包み込むような優しさも感じました。



    トルーシュくんが素晴らしくて、今回は彼の心情にどっぷりとつかりました。世俗の垢にまみれてない真っ直ぐさ、強引なまでの愛、彼なら生活にお金の要ることを察することの出来ない無知さが理解出来ます。

    そして、マルグリットに捨てられたと思い込んだ彼の非情なマルグリットへの態度は、愛憎入り混じってつらい!えーん

    狂おしいまでにマルグリットを想っているのが、伝わってきます。

    だから、彼がたびたび気を失っちゃうのもとても自然。

    表現力あふれるダンスは、心を打ちました。



    この二人の心情を深め、舞台を深めたのが、シルヴィア・アッツォーニさんとリアブコさんのマノンとデ・グリューのダンスです。劇場場面では華やかに、マルグリットとアルマンの心情にそった場面ではその存在が深い闇や愛を与えて、素晴らしかったです。



    ピアノ演奏は、ミハイル・ビアルクさんとオンドレイ・ドチェンコさんでした。感動でした。

    この日の拍手は、実に見事でピアノの一音の響きが終わってからでした。



    観たい、観たいと思っていた本家の「椿姫」、とても素晴らしかったです。

    ありがとうございました。


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    2018/02/20 22:22

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