満足度★★★★
テキストに大きな省略はなく、少しのギャグを入れただけの素直なものでした。
シャイロック役の女優さんは無理な設定を豊かな表現力でこなしていました。こういう味も悪くないですね。
ポーシャの裁判官のときの声の張りの強さに驚き、説得力に聞きほれてしまいました。
アントーニオの声も強弱の対比が芝居らしくて心地良いものでした。
ただし、何人かの俳優さんのセリフに聞き取りにくいところがあったのはちょっと残念。
ムーア人の過剰な黒塗りは最近の問題に対するこの団体の考えの表明なのでしょう。
出だしの音楽は歌詞がセリフの邪魔をしてイライラさせられました。
求道会館は期待が大きすぎたのか、それほどでもないなあというのが正直なところです。もちろん落ち着いた美しいものでした。