鑑賞日2018/01/27 (土) 19:30
末原拓馬の一人芝居「カスタネット」から1週間が経過した。まだ、余韻の中にいる。大切な物語は、時を経ても色褪せることはないのだと思った。カスタネットという少女の清さはそのままそこにあり、ドブロクという男を想う気持は強くなっていると感じた。ドブロクには深みが加味され、一人の男の苦しみや悔恨が伝わってきた。二年の時を経て、物語は熟成されていた。動きのある芝居なのに、静けさの中にいた。カスタネットの心の中にいたような気がした。悲しい物語ではあったけれど幸せな時を過ごしたと思っている。そして、何よりも末原拓馬は、物語を綴り、伝えていく人間なのだと強く感じた。良き時でした。