ジャガーの眼 公演情報 パフォーマンスユニットTWT「ジャガーの眼」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    寺山修司追悼の、唐十郎演劇。角膜を売り買いすると、その角膜にはなにか残っていそうな気もします。ふたりの女性のあいだで、不思議な葛藤を繰り返す作品。テントで見たほかの作品同様、ドギツイ音楽に、濃厚な演出あり。わりとわかりやすい。たいへん印象に残る楽しい時間に、拍手を大目にしてしまった。

    ネタバレBOX

    上野ストアハウスで,『ジャガーの眼』を観劇した。これは,偶然見つけたもので,唐十郎では,『吸血姫』『透明人間』『少女仮面』などを観たことがあった。いずれもたいへんな人気である。

    この劇は,テントで最後に周囲もの風景が見えるような演出がおもしろい。また,どぎつい音楽が流れたりするが,その場面で非常にインパクトがあってなるほどなあと思うばかりだ。上野ストアハウスは寒くて,暑いテント劇場の過酷さとか,みなで膝をならべてぎゅうぎゅう詰めになるような悪条件はまったくなく快適に楽しめた。

    しんいちは,女探偵くるみの存在に苦しめられた。あなたの眼は,あなたが移植した右目は,じつはまだ角膜が以前の持ち主が脳裏に焼き付けた風景やら,思い出が残されているのよ。その思い出がよみがえり,きっとあなたは今の妻ではなく私を選ぶのだ。と,そのようなやり取りがある程度の説得力と,不思議な時間体験が続く。

    アングラという世界なのだろうか。だんだん慣れるとおもしろい。今回みたいなのは,寺山修司の世界も示唆しているようで,わかる人はもっと懐かしいのかもしれない。コントのやり取りがすごいし,盛り上がって踊りになって軽快だし,すごく良くできていると思う。

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    2018/01/13 21:29

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