満足度★★★
閉館当日の劇場に突然、当日出演依頼を受けたと飛び込んでくるギターを持った青年が現れ…。
全体的に淡々とした雰囲気で流れていくお話。淡々と流れていくように感じるのは、主人公が静やかな大人しい雰囲気を醸し出す人で、その彼女が諦める為に全てを受け流してしまおうとしてる様のようにも。。
夢を追いかけたことのある人に共通する痛みがそこにあるように感じました。諦めた人、迷っている人、今もなお追っている人。
改めて『終わらせる勇気』という一文を見て…、
確かに何か行動を起こせば(起こさなくても)終わりはいつか来る。
自分で早々にピリオドを打つもよし、足掻き倒して続けて、飽きるまで続けるも良い。
そして、ラストの「帰って来てもいい」の甘い優しさ。
彼女なら純粋にこの優しさを胸に抱いて故郷で暮らせたのかな。