大人の条件 公演情報 The Vanity's「大人の条件」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    小劇場の公演は、大当たりか大外れいずれかというパターンが多いです。
    今回は、大当たりのパターンです。
    The Vanity'sという演劇ユニットによる第3回目の公演。過去2回の公演は拝見していない
    のですが、今回の公演を見る限りしっかりと脚本を作っているという感じがしました。

    オープニングのバッハのアリア "Erbarme dich, mein Gott"がすごくいい雰囲気でした。
    したがってどんな作品になるのかなというのが、開始早々とても興味がわきました。
    そのオープニングの前に、開演5分くらい前にキャストが揃って舞台上にそれぞれの姿勢で
    止まって、顔見せというか、待機をしています。寝そべっている人はいいですけど、立っ
    て手も形を示している人は、なかなか大変だったと思います。

    そしてオープニングへ移行します。その時に舞台セットを定位置にし、劇場入り口の遮光
    をし、クリスマストゥリーに点灯するという作業がありました。
    この大気中は、舞台奥が見えないため、舞台の奥行きが分からなかったのですが、意外に
    奥行きがあったのを初めて知ります。

    オープニングの音楽の後は、主役瑞生桜子さんが絵を描いているというところからになり
    ます。(この瑞生さん、蒼井優に似た雰囲気の素朴な美女ですね。)
    ストーリーは、ネタがばれてしまうと、もったいないですから、何も書きませんが、とに
    かく先が気になるような展開が素晴らしいです。三姉妹の話とその家族のことを気にして
    調査を依頼された女性との話です。

    まさかという展開になるのですが、あり得る話で、虚構ということにはなりません。だか
    ら、現実味があって観客をうならせるんですね。
    ラストシーンに主題歌を歌われるわけですが、瑞生さんの歌声透き通った声でいいですね
    。ちょっと訓練すればすぐにミュージカル女優デビューも可能なレベルと思いました。

    真剣に90分間を退屈せずドキドキしながら拝見しました。久しぶりに小劇場のクリーンヒ
    ットでした。

    カーテンコールが終わって、そのあと、コンサートをしますというので、これはありがた
    い。プラスアルファの特典でした。
    主題歌のフルバージョン、クリスマスソングを3曲。いい出来でした。季節柄とても楽しく
    過ごすことができました。

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    2018/01/02 01:56

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