新宿コントレックスVol.17 公演情報 Aga-risk Entertainment「新宿コントレックスVol.17」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    4つの団体がご出演で、約2時間。コントって言ってもいろんな切り口あるなぁ、とか思いつつ、どの団体もたくさん笑わせていただいた。

    ネタバレBOX

    ・壱劇屋
    『島にまつわるコント』
    その壱『VR島』
    出演/丸山真輝、柏木明日香、河原岳史

    その弐『局部が魚肉ソーセジ男』
    出演/大熊隆太郎、柏木明日香

    その参『バリの神話』
    出演/大熊隆太郎、河原岳史、丸山真輝、他

    島を題材にした3つの短編。以前拝見した作品はマイムなどの身体表現を駆使したスタイリッシュな印象だったが、今回はやや下ネタ多めの馬鹿馬鹿しくストレートなコントを並べた。

    クスクス笑ったり、ちょっと呆れたりしつつ拝見。最後の『バリの神話』はもう理屈抜きで絵的に可笑しいヤツだった。

    当パンに脚本や演出のクレジットがなかったのが少し残念。


    ・小西耕一ひとり芝居
    『プレイガールエチュード』
    脚本・出演/小西耕一

    彼女が家に遊びに来たときの楽しげな会話がしだいに彼女の浮気について問い詰める方向に……と思ったら、実は彼女はまだ到着してなくて。

    彼女が来たらどんなふうに話を進めようか、シミュレーションしているところだったらしい。

    ひとり芝居ってことをうまく生かした構成だ。

    浮気について問い詰めたいけど、惚れてるから彼女を怒らせたくない。やんわりと軽そうな口調で語る彼の想いや葛藤が伝わってきた。

    コントというよりやはりひとり芝居だな、と思う。言葉尻やドタバタで笑わせるのではなく、人と人との関係の中の不器用さや切実さが、共感を交えた笑いを誘った。


    ・日本のラジオ
    『コクミンノキュウジツ』
    脚本・演出/屋代秀樹
    出演/安東信助、田中渚、岡慎一郎

    段ボール箱を運ぶだけの単純な仕事。あまり状況もわからないままこの仕事に携わることになった3人の男女。

    奇妙な状況にあまり不信も抱かない浮世離れした彼らの会話の独特のテンポがまず笑いを誘う。成果や効率より作業すること自体に重きを置いているような業務内容もそれぞれ異なる報酬額も、裏がありそうで気になるけれど、答えは示されない。

    何だかすごく怖いオチがありそうなそうでもないような、不思議な味の物語。


    ・アガリスクエンターテイメント
    『詭弁三兄弟』
    脚本・演出/冨坂友

    出演/
    『風鈴』:淺越岳人、榎並夕起

    『浴衣』:甲田守、前田友里子

    『スイカ割り』:鹿島ゆきこ、津和野諒

    『賽の河原』:淺越岳人、甲田守、津和野諒、矢吹ジャンプ

    当パンの団体紹介欄に「屁理屈シチュエーションコメディ」とあった、まさにその説明会どおりの作品。

    よくもこんなにめんどくさいキャラを揃えたなぁ、と笑いながら思う。

    まずは男女一対一の会話劇。どれもおかしかったけれど、好みなのは『浴衣』。彼が屁理屈を並べる理由がわかることとラストの微笑ましい感じがいい。

    三兄弟と言われたので、ここで終わりかと思ったら(開演前に当パンを読んでなかったので)、その後にもう一つ。早死にしてしまった三兄弟と賽の河原の鬼とのやり取りは、なんとなく落語めいた印象。いくつもシーンを重ねて、お腹いっぱいの笑いとなっていた。

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    2017/12/31 08:31

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