赤い金魚と鈴木さん~そして、飯島くんはいなくなった~ 公演情報 九十九ジャンクション「赤い金魚と鈴木さん~そして、飯島くんはいなくなった~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★


    うんざりするほど平凡な風景に、混じり始める不協和音。過去の連続殺人事件。残虐な連続殺人鬼はどういう人物だったのか。そして殺人犯の家族であるということはどういうことか。

    急速に緊張感が高まり、観る側も身じろぎすらできなくなっていった。

    いくつもの重い課題を抱えつつ迎えたラストシーンでの殺人犯の弟と、知らずに結婚したその妻の会話が鮮やかだった。

    怒っても迷っても投げ出すのではなく、やるせない現実に眼を背けず、逃げ出しもせず、現状を見つめ考えようとする。平凡な人間の中の強さが描かれて、観る者の胸にある種の安堵感を与えた。

    中盤の展開からは予想外の後味のよさがうれしく、同時に重い課題も忘れることなく抱えたまま、劇場をあとにした。

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    2017/12/30 13:09

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