満足度★★★★
鑑賞日2017/11/23 (木) 19:00
価格2,000円
民間伝承の「妖怪」を自分の利益(あるいは復讐?)のために利用しようとする者の顛末。考えてみると映画全盛期に大映が創っていたオリジナルの怪談時代劇の現代版のようなものではないか?
そしてそんな「21世紀にもまだ生き残っている土着的怪談」を、設定や演出・演技、舞台美術などによりちゃんと成立させてしまうのがこの団体の巧いところ。
「妖怪そのものよりも、それを利用しようとする人間の方がおぞましい」なんてのはよく言われるけれど、そういうおぞましさ、醜さ、悪意などの概念を具現化したのが妖怪なのでは?なんてことも考えた。
妖怪・納戸婆の表現も心霊写真や夏に放映される怪談特集の再現映像の舞台版のようで良かった。あれでもっと白ければ……なんてのは無理だな(笑)