うしろの正面だあれ 公演情報 山の羊舍「うしろの正面だあれ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    婚期を過ぎた姉妹とその父の3人が暮らす家へ立ち寄った男が巻き込まれる理不尽を描いたブラック・コメディ。

    オープニングは谷川清美さん山崎美貴さん演じる姉妹が一つの枕を巡ってああ言えばこう言うのネチネチとした言葉の応酬である。同じことを繰り返し飽きる手前で方向転換、おっとそっちへ行ったかの意外性が心地よい。

    そこに山口眞司さん演じる父親が加わるが、これが昔の威張り腐ったオヤジで、しかも他人の気持ちを逆なでする名人である。さすがの姉妹も押され気味のようだ。

    この3頭の狼の巣穴に大窪晶さん演じる妻を亡くした男性が訪れる。本を返しに来ただけのはずだったのがお茶の誘いを断り切れずに応じてしまったのが運の尽きで、やりたい放題に転がされいじりまくられる。ああ彼の運命やいかに…。

    見る人が見れば色々隠された意味があるのかもしれないが見えるままを見ているだけで十分楽しめる。

    ネタバレBOX

    正直に言うと、姉妹の口論を聞いていて私は日常の似たような状況を思い出して胃が痛くなり、単純に笑うことはできなかった。女性のネチネチとした言葉にトラウマがある人は最初の20分間はじっと我慢だ。

    客の男性の性格付けはこれで良いのだろうか。最後まで違和感が残った。最初から動きも言葉も何か変な人なのである。変な人が変な状況に巻き込まれても面白味はない。声の抑揚も付けすぎで全体に演技過剰だと感じた。

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    2017/11/03 18:50

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