満足度★★★★
基本は外さない劇団そしてお芝居。
決してTVやマスメディアなんかには流せないブラックなユーモアをふんだんに交えつつ
(禁止項目だからこそ面白い)、ベタなネタも含めて存分に笑わせた上で、
最後にちゃんとオチをつける。
劇団ごとのテンプレ、マンネリ、と言ってしまう事も出来ますが、
それを期待して自分は観劇にいって満足出来たのだからそれでいいかな。
ただ、鰹、栄螺と主役やキャストが多いに変わる事などフライヤーであおられた分だけ、
「2作品観るぐらいのお得感があるか?」とまで欲を持ちましたが、
あくまでも最初に観た方の作品に対して、どこが違うかの間違い探し的な差異、
といった所で2本観て、1+1=2ではなく1+0.5=1.5という採点になるでしょうか。
(まあ、Wキャストなんかよりは全然違う物語なのですが)
鰹、栄螺の順で観劇しましたが、鰹がベースの気がします、
ただし演技に粗が見えました(若干ですが)。
その点栄螺は設定の方に無理が見えつつ演技の方は安定していたかと。
※あくまでも10/08(日)マチソワでの感想になります。
あと爆笑を誘う笑いは演者も激しく声を張り上げる為でしょうか、
多くの役者さんが喉を壊しかけていたのが舞台公演後半戦どう観客の
感想に影響するかは気になります。
PS.2本で2冊のパンフ、そして快談CDとやら、欲しかったですね、
どんな裏話やキャストトークが展開されていたのか…今回は予算なかったので
買えませんでした( ´ー`)
2017/10/09(月)追記.すいません、当日思ってた事を書き忘れたので追記します。
この劇団の良さは「感情操作」の上手さにあると思いました。まず「笑い」でどこまでも観客のテンションをあげまくります。そうして動いた感情だからこそ、オチとなる悲しみやしっとりした話に対して、「悲しい」「優しい」などの逆の感情へそのままにプラス100からマイナス100まで、感情の振り幅を大きく伝達できるんじゃないかなあ、と。他の劇団で平たく話が進んでオチは泣ける話だった、みたいなのと比べると、
「なんでこのオチが自分にはこんなにも刺さってるんだろう?」と思う事があります(今回の劇も含めて)。