オカダスファミリーの一族 公演情報 東京AZARASHI団「オカダスファミリーの一族」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    新宿・サンモールスタジオで上演されている東京アザラシ団の『オカダスファミリーの一族』初日を観に行った。特に知人が出ている訳でもなく、入手したチラシに興味を持って観に行くようになった劇団。今回が3回目の鑑賞となる。基本、一言で劇団の特徴を言うならば「泣けるコメディ」を見せてくれると言うことだろう。

    ネタバレBOX

    今回は、女で一つで5人の姉妹を育てながら、美味しい豆腐を売って巨大な時を築いたらしい岡田商店の社長・さちの急死を受け、残された5姉妹を中心に残された遺産相続を巡るドタバタ劇。社長夫人、放送作家、世界を飛び回る写真家、岡田商店の跡取り、そして現役大学生という5姉妹が、均等に遺産を5等分するか自分1人で独り占めするか、その駆け引きの過程で大いに笑わせられるが、姉妹愛、母親への追憶のシーンで思わずウルウルさせたれる対比が上手い。現在の5姉妹のシーンの合間に演じられる幼い頃の母親と5姉妹の挿入シーンも上手くはまっていた。これは、母親役の根本こずえの力だろう。現在の5姉妹役を演じた目方、星野、那海、山岸、由楠の演技もなかなか楽しかった。結局、舞台は母親には財産の他に多額の借財もあったことや、単なる山と思っていた遺産の一つが家族の思い出に繋がる場所だったことが明らかになって姉妹愛が復活して愛でたし愛でたしとなるのだが、この話が実はあるお笑い芸人の書いた小説だったという最後のオチも構成としてはよく考えられていたのではないだろうか。
    ちなみに、個人的にこの劇団で印象深い役者というのは目方聖子、小比賀治郎、渡辺シヴヲである。
    また、今回は「鳥の首企画」を主宰している南条ジュンの生舞台初鑑賞でもあった。

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    2017/09/16 13:47

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