短編祭 公演情報 劇団11「短編祭」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/09/03 (日)

    4日16:00開演の回を拝見(10分休憩2回をはさむ100分間)。

    ネタバレBOX

    上演3本のうち、まず最初の『僕とキミの自転車周遊記』は、時代こそ大幅に違えど(大汗)、地方出身者で上京して大学通ってた人間には、共感度の高い作品。
    さらに、おはなし自体の(年配者の観客からすれば)エバーグリーンな瑞々しさに加えて、屋内から屋外からだけ丸見えのカーテンのおかげで、路上の光景を借景にできたことは大変効果的だった。

    二番手は、上演される頻度の高い、岸田國士作の有名戯曲『紙風船』。
    自分の認識では、妻役の女優さんによって印象が大きく異なる、カメレオンな芝居なんだが、編み物をする姿が予想外に(☜おいっ!)似合う依田玲奈さんの「妻」の、ふわりフワリとあらぬ方向に飛ぶ紙風船の趣きは好み。

    ラストの『宴​-始発待つ東京、ホームの内側-』。
    中西崇将さん、依田玲奈さんという若い演じ手の「今」が投影されているようにも感じられ、また(誠に勝手ながら、汗)大昔の自分の心境も蘇る羽目に陥り、上演3本中、イチバン感慨深いものがありました。

    最後に雑感。
    2年前の『恋の手本~曽根崎心中~』で知った依田玲奈さん。
    頑張ってる女優さん・叫ぶ女優さん、のイメージが強かったんですが、今回、様々な「表情」を目にすることができたのは収穫でした。
    これからも注目し続けていきたい役者さんだと再認識させられた晩でした。

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    2017/09/04 05:36

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