満足度★★★★★
初めての劇団(もちろん劇場も)の公演、ホームページで所在地を確認したところ、最寄(喜多見)駅からの道順が少し複雑のようであった。しかし要所でスタッフが案内をしており、丁寧な対応に好印象を持った。
公演は、チラシの説明にあるように現代の大学生(2年生)が沖縄へ行くが、何かのキッカケで太平洋戦争中の沖縄にタイムスリップするというもの。このシチュエーションは多く上演されており、新鮮味はあまりないが、その事実の前では脚本・演出・演技等が変わっても、戦争という不条理のテーマは色褪せないし陳腐化もしない。
この劇団の特長は、舞台構造を活かし、事実の具現・役者による体現という視覚化が上手い。さらに戦時中という臨場感・緊迫感が分かる音響・照明という舞台技術が印象・余韻を残す効果を出していた。
(上演時間1時間40分)