超絶ブルームーン 公演情報 宇宙食堂「超絶ブルームーン」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    地球に住み難くなってきた2067年という近未来の話。時間(過去~未来)を超越した宇宙空間、その悠久の時を思わせる。
    月の開発が急ピッチで進んでいる。その日本の開発責任者である彼女と連絡が取れなくなる。そこで彼は彼女がいる月に向かうが、そこで目にしたものは…。
    (上演時間2時間)

    ネタバレBOX

    セットは後景に都市(基地)開発イメージ、上手側は古代の石柱、下手側は現代の鉄骨を思わせるオブジェが建っており、悠久の時を感じる。二階部を設え、一階中央は基地扉イメージであるが、全体的にはシンプルな造作である。
    場面転換や印象付けをする際、紗幕に映像を映すなどスクリーン・プロセスによって異空間を想像させる。少し安易と思ったが、映像自体は美しい。

    梗概…今から50年後、人類の月移住に向け、月面基地建設工事が急ピッチで進められていた。主人公・近藤新の恋人も6カ月の月面工事計画のため、月へ遠征していた。
    しかし6カ月の任期が過ぎても、彼女は帰って来なかった。便りもない。彼女を探しに、近藤は”月”への旅に出ることにしたが…。

    物語はシンプルであるが、その内容は激化した宇宙開発競争を思わせる。特に宇宙における未知で広範な資源の確保について、その管理・運用ルールがない。現代の資源確保における国際法の課題・問題へ言及するかのようだ。例えば、境界海域における採掘などを連想させる指摘は鋭い。その問題は、欧州グループ、アジアグループの開発・運用競争、という集団的競争と主人公とその彼女の恋愛という個人的な思いが絡んで展開する。
    また、月で生まれた子は月でしか生きられない。「重力」の適応性の関係が原因らしい。その生まれながらにしての運命は難民・移民という排他的なことをイメージしてしまう。

    全体的には緩い演出であるが、その観せ方はインター・メディアのようで、観客に楽しんでもらうことを意識している。ダンス・パフォーマンスという視覚に訴えるエンターテイメントといった作品であり、自分は堪能した。

    次回公演を楽しみにしております。

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    2017/08/03 15:24

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