満足度★★★★
共謀罪に焦点が当てられているが、改憲を経た近未来の設定。即ち今の政権が進めている「国民を監視し、口を封じ、本当のことを知らされない」真に権力に都合の良い「明るい未来」に向けた一連の動きの「庶民目線でみた怖さ」を、コンパクトな尺で「説明」した芝居である。
以前40minutesという企画に参加し、IS日本人人質殺害事件の顛末を説明した説明劇を持ち込んだのを見てチャリTの説明力(面白可笑しく分りやすく)に感服したが、長編より短編に心得がありそうである。
共謀罪の強行採決はエライ事であるし、他にも怪しからん(国益に反する売国的な)法律を通そうとしたり通したりしているらしい今の政権だが、危急な事態にもピリピリせず、飽くまでも「おかしな事態を笑いたおす」線で、コンスタントに風刺を紡ぎ上演し続けるチャリTの奇妙なしぶとさにも、笑ってしまう。