満足度★★★★
まったく好みではない、にも関わらず嫌な気持ちがしないというのはすごいことだ。太宰治『人間失格』に引き寄せながらセミドキュメンタリー風に示される俳優たち本人のダメ男っぷり。本当にダメダメなのだが、舞台上の彼らはとてもチャーミングで、ついうっかり愛すべき存在であるかのように思ってしまう。ズルい。全体としては決して「巧く」なく、学芸会的な手作り感にあふれた雰囲気なのに、ちゃっかりしっかり『人間失格』になっていて、「そこは巧いんかい!」と思わせるあたりもズルい。面白かったです。
0
2017/06/18 12:28
このページのQRコードです。
拡大